法律事務所名の重要性をWEB集客目線で解説

法律事務所を開業する際にはやらなければならないタスクが多くあります。その中の一つに「法律事務所の名前を何にすればよいか?」で頭を悩ませる方は多いのではないでしょうか?

「フルネーム+法律事務所」や「地域+法律事務所」など定番の名前と予め決めている方は迷いなく名付けをされる方もいますが、本当にそれで問題ないのでしょうか?

これから大切に育てていく名前だからこそ、思いを載せてベストな名前を付けたいと考えているのではないでしょうか?

この記事では「弁護士集客サポーター」を運営する森下(@morishita_web)が多くの検索結果を見た上で、WEB集客をより楽にするために知っておきたい「法律事務所名の決め方」についてお伝えしています。

法律事務所名の重要性

法律事務所の名前は顧客にとって看板であり、ブランドイメージを築く最初の入り口です。

私のためにある法律事務所はここだ!

顧客にそう思ってもらうことができたならば、お問い合わせが来ます。

逆に、「誰でも彼でも来てほしくない、私は有名企業の顧問しか受け付けない」という方は、顧客を絞るような名前を付ければ顧客をふるいにかけることができます。

この法律事務所は私にとっては敷居が高い

入り口である法律事務所の名前で顧客を選別することも可能となります。

この記事をご覧になる方は広く顧客を受け入れる方が多いでしょうから、その観点で名付けにおいて重要な4つのポイントを紹介します。

名付けにおいて重要な4つのポイント

わかりやすい
ユニークである
覚えやすい
地域を含める

わかりやすい」ことは非常に重要です。わかりにくい文字は検索窓に打ち込むのも面倒くさいのです。わかりやすいからこそ覚えやすい名前にもなります。

法律事務所の名前では「総合」ではなく「綜合」という漢字を使う方が一定数いますが、わかりやすいという観点では間違いなく「総合」を使う方が良いです。弁護士は偏差値が高い方が多いので不思議に思う方が多いかもしれませんが、世の中漢字の読めない人が大勢います。

同様の理由で漢字だらけというのもおすすめしません。できればひらがな・カタカナを使用することでわかりやすい名前になります。

ユニーク」な名前で無ければ、覚えてもらえません。一度聞いたら忘れない。そんな名前が理想ですが、そんな名前を付けることはとても難しいです。せめて同じ地域で同じ名前を使われていないかだけは確かめてください。できることなら全国規模で唯一の名前を付けることをおすすめします。

わかりやすく、ユニークであれば、自然と「覚えやすい」名前になります。

地域を含める」のはWEB集客の観点で非常に重要となります。仮説となりますが、検索エンジンの進化はローカルに向かっていると考えられます。ローカルの重要性は増すことはあっても減ることはないでしょう。

法律事務所の名前に地域名を含めることにより、MAP検索や自然検索でWEB集客に良い影響を与えます。

「名付けにおいて重要な4つのポイント」から考えると「英語表記」や「難読後」を使用した事務所名はあまり好ましくありません。

指名検索の重要性について

指名検索とは、ブランド名検索などと呼ばれサービス固有のブランド名での検索を指します。この記事では「法律事務所名」による検索を指しています。

名付けにおいて重要な4つのポイントを考慮して付けた名前は覚えやすく、検索する際に法律事務所名による検索を促します。

検索エンジンは指名検索を重要視しています。指名検索が多いWEBサイトは「検索ユーザーが求めるコンテンツ」であると判断して、検索に上位表示される傾向があります。

法律事務所名のパターン分類とWEB集客戦略

この記事を書く上で数多くの法律事務所名を調査しました。その過程で法律事務所名には一定のパターンがあることがわかったので、それぞれに適したWEB集客戦略を紹介します。

フルネーム+法律事務所

「フルネーム+法律事務所」は多くありました。

「フルネームならわかりやくて覚えやすいだろう、俺が代表だ!」というお思いで付けたのかもしれませんが、人の名前は覚えにくいです。本人からしたら最も身近な名前は、ご自身の名前かもしれませんが、他人から見たら他人の名前です。

172336件のリサーチパネル・WEBアンケートの結果は以下の通りです。

人の名前を覚えるのは得意?
画像引用:リサーチパネル:人の名前を覚えるのは得意?

「フルネーム+法律事務所」の名前を付けたなら、名前を売る活動を積極的に行っていきましょう。

セミナー・TV・書籍・インタビュー等、名前を出せる所には積極的に出向いて名前で検索をしてもらえるように活動することをおすすめします。

苗字+法律事務所

「苗字+法律事務所」は多くありました。

よくある名前だと同じ名前の法律事務所が複数あるので、法律事務所名としてユニークにはなりません。珍しい名前だと何と読めば良いかわかりにくくなります。

強い思いが無ければ辞めた方が良いでしょう。

WEB集客戦略としては、法律事務所の名前で覚えてもらうことは諦めて、「弁護士氏名」で覚えてもらうように活動することをおすすめします。

地域+法律事務所

「地域+法律事務所」は多くありました。

法律事務所名に地域を含めるのは、WEB集客の観点では非常におすすめです。ただし、「地域+法律事務所」となるとユニークさが無くなり覚えにくくなるという問題が発生します。

「地域+(ユニークな何か)+法律事務所」「(ユニークな何か)+地域+法律事務所」等の組み合わせでユニークさを付け加えると良いでしょう。

法律事務所は、何故か(ユニークな何か)の部分を花の名前を充てることが多いようです。ただし、多くの法律事務所名を調べた上で(ユニークな何か)を花の名前にするのは、もはやユニークでは無くなっていることに注意が必要です。

「法律事務所の名前は顧客にとって看板であり、ブランドイメージを築く最初の入り口」と紹介しましたが、(ユニークな何か)は与えたい印象を中心に考えると良いでしょう。

「地域+法律事務所」と付けたなら、王道のWEB集客を展開していきましょう。王道のWEB集客は、運用広告、MEO、SEO、ポータル広告になります。

番外編

参考にならないだろうけど、ユニークだと思った法律事務所名です。

SOS法律事務所
ピンチになった時に駆け込みたいですね。

銀座コリドー法律事務所
コリドー街で起きる男女関係に強そう。

マーシャルアーツ法律事務所
キャッチコピー込みで「闘う弁護士 マーシャルアーツ」、天才的なコピー。一度聞いたら忘れない。

まとめ

この記事では、あくまでもWEB集客をより楽にするために知っておきたい「法律事務所名の決め方」についてお伝えしました。

色々と書きましたが、ご自身の法律事務所名は納得するように好きに決めれば良いです。「集客なんて二の次、俺の思いを届けるのだ!」という方がいても何も問題はないと考えております。

これから開業する方はぜひ「あなたの思いを込めた素敵な名前」をつけてあげてください。