弁護士・法律事務所にホームページが必要な理由
弁護士・法律事務所向けWEB集客施策の中で、ホームページは非常に重要です。
「弁護士会のホームページに連絡先が書いてある」
「弁護士向けポータルサイト広告を十分に出稿している」
このような理由から、「わざわざホームページを持つ必要はないのではないか?」と考える方もいますが、ホームページを持たないことによる機会損失を考えると、多くの方にとってはホームページを持つのが得策です。
弁護士業界では、指名検索(弁護士氏名や法律事務所名による検索)が他業界と比較すると非常に多いという特徴があります。これは、検索経由で法律事務所を探している方の「再検索需要が多いこと」を示しています。
指名検索による再検索需要が多いからこそ、ホームページを持つ必要性が高まります。
ホームページ作成は、1.ポータルサイト広告の次に行うべきWEB集客施策です。WEB集客の全体像については「弁護士・法律事務所向けWEB集客戦略ガイド」で紹介しています。まだご覧になっていない方は、先に目を通しておくことをおすすめいたします。
この記事では、「弁護士集客サポーター」を運営する森下(@morishita_web)が、検索ユーザーが法律事務所を探す流れを解説した上で、ホームページが必要な理由について紹介しています。
検索ユーザーが法律事務所を探す流れ
ホームページを持つことの重要性を理解するためには、「検索ユーザーが法律事務所を探す流れ」を知ることが役立ちます。
検索ユーザーが何らかの問題に遭遇し、弁護士へ相談したいと考えます。検索ユーザーは、自身の知るキーワードを検索エンジンに入力します。この時に検索するキーワードは、全STEPの中で最も具体性が低くなります。
具体例1:「離婚 弁護士」「相続相談 東京」「交通事故 慰謝料」
具体例1のようなキーワードで検索すると、弁護士向けポータルサイトや検索に強い法律事務所のホームページが検索結果に並びます。検索ユーザーは、自身の問題を解決してくれる弁護士・法律事務所を探しながら、周辺知識を学習していきます。STEP1と比べて、より具体性のある検索キーワードで再検索をします。
具体例2:「不貞慰謝料 大阪市 女性弁護士」「遺産分割協議書 自分で作成 効力」「那覇市 後遺障害 弁護士」
検索ユーザーはSTEP2を繰り返しながら、特定の弁護士・法律事務所に目星をつけていきます。
検索ユーザーは指名検索(弁護士氏名や法律事務所名による検索)をして、目星をつけた弁護士・法律事務所のホームページを閲覧します。ホームページにたどり着くまでに情報収集を済ませている検索ユーザーは、期待値を下回らない場合はお問い合わせをします。
期待値を下回る場合は、目星をつけた他の弁護士・法律事務所のホームページを再検索するか、STEP2に戻り再度情報収集をします。
指名検索は最も重要なキーワード
指名検索は最も問い合わせ確率の高いキーワードです。
検索ユーザーは様々なキーワードで検索を繰り返し、自身の悩みについての知識を蓄えた上で指名検索をしています。ほとんどの場合、指名検索は最も問い合わせに結び付くキーワードです。
また、弁護士業界では指名検索が他業界と比較すると非常に多いという特徴があります。これは検索経由で法律事務所を探している方の「再検索需要が多いこと」を示しています。弁護士業界で指名検索が多い理由は以下のように推察されます。
- 悩みが深い
- 費用が高額
- 誰でも良いと思っていない
ホームページが必要な理由
ホームページの第一の役割は指名検索の受け皿となることです。
指名検索の受け皿となるホームページには次の要件を満たす必要があります。
- 他の弁護士・事務所と比較されないこと
- 必要な情報を過不足なく伝えられること
- お問い合わせまでの導線があること
「弁護士会のホームページ」や「弁護士向けポータルサイト広告」が指名検索の受け皿となれば良いのではないか?と思われるかもしれませんが、どちらも受け皿としてのホームページの要件を満たしていません。
HP | 弁護士会 | ポータルサイト | |
---|---|---|---|
比較 | |||
情報 | |||
導線 |
指名検索の受け皿に必要な要件を満たす媒体があるならば、それでホームページを代替することも可能ですが、ホームページ以上にこれらの要件を満たせるものはありません。
まとめ
「ホームページが必要な理由」というテーマでよく語られる「ホームページが無いと信頼性を担保できない」や「顧客に安心してもらうために必要」などというよくある切り口ではなく、あえて指名検索による再検索需要の取りこぼしによって起きる機会損失を防ぐという切り口で記事を書いてみました。
指名検索という最も問い合わせ確率の高いキーワードを取りこぼさないためにも、受け皿としてのホームページを持つことを強く推奨します。受け皿としてのホームページに可能性を感じたら、次はそのホームページを活用してSEO対策にも取り組んでみてください。